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埋没法の線留め・点留めの違いと選び方|何点留めが自分に合う?|池袋の美容外科・美容皮膚科|エーアイクリニック(AI clinic)

埋没法の線留め・点留めの違いと選び方|何点留めが自分に合う?

 

監修:尾崎 宥文(AI Beauty Clinic 院長 / 美容外科医) 最終更新日:2026年5月1日

線留め(連続固定式)と点留め(独立結紮式)は、糸の通し方が根本的に異なる別術式です。2025年の後ろ向きコホート研究(Okumura et al.)では、4年間の再手術率が線留め13.4%・点留め26.2%と報告されており、持続性に差がある傾向が示されています。ただし個人差が大きく、どちらが「より良い」とは一概に言えません。まぶたの状態・希望する二重の幅・修正の可能性・予算によって向く術式が変わります。本記事では、自分に合う術式と点数を選ぶための判断軸を整理します。


線留めと点留め、まず仕組みの違いを押さえる

線留めと点留めの最大の違いは、「糸を連続的に通すか、独立した点として固定するか」という固定方式にあります。この構造の差が、持続性・修正のしやすさ・ダウンタイムのすべてに影響します。

線留め(連続固定式)の仕組み

線留めは、1本の糸をまぶたの複数箇所に連続して縫い通し、両端を結ぶ術式です。糸が1本でつながっているため、固定に使う力がまぶた全体に分散される傾向があります。局所への負担が一点に集中しにくいことが一般的な特徴です。

一方で、糸全体に緩みが生じた場合は複数箇所が同時に影響を受ける可能性もあります。「1本糸なので、抜糸は1か所の小さな切開で済む場合が多い」という利点があります。

点留め(独立結紮式)の仕組み

点留めは、複数の糸をそれぞれ独立した点として結紮(けっさつ:縛って固定すること)する術式です。各結紮が独立しているため、「一部の点が緩んでも、ほかの点は維持される」という特性があります。

また、問題のある1点だけを選択的に抜糸・修正できる点が、修正容易性の面での特徴です。留める点の数(2点・3点・4点など)については、次の章で詳しく説明します。

術式呼称の整理:「自然癒着法」「ループ法」「クロス法」はどれも線留め?

クリニックの広告で目にする術式名は多岐にわたりますが、仕組みの軸で整理すると「線留め(連続固定)か点留め(独立結紮)か」の2分類に帰着します。

線留め系の主な呼称:連結式・連続埋没法・ループ法・クロス法・自然癒着法など。各院が独自名称を付けているケースが多いですが、これらの多くは連続固定式の一種です。

点留め系の主な呼称:独立結紮式・単結紮式など。

「自然癒着法」は線留めの一種ですが、糸の引き込み方や癒着(ゆちゃく:組織どうしがくっつくこと)を誘導する考え方がクリニックによって異なります。

線留めと点留め:基本比較表

比較項目 線留め(連続固定式) 点留め(独立結紮式)
固定方式 1本の糸で連続固定 複数の糸を独立して結紮
糸本数 1本(術式により複数もあり) 留める点数分の糸(2〜6本など)
持続傾向 4年再手術率13.4%の報告あり(Okumura et al. 2025) 4年再手術率26.2%の報告あり(同研究)
修正のしやすさ 術式による(シンプルな1本糸は容易・複雑ループ型は困難) 各点が独立しているため部分修正がしやすい傾向
費用目安 15万〜30万円前後(自由診療・個人差大) 3万〜15万円前後(自由診療・個人差大)
ダウンタイムの出やすさ 結紮箇所が少なく、腫れは比較的軽い傾向 各点で独立した穿刺・結紮が必要なため腫れが出やすい傾向(点数が増えるほど悪化しやすい)

※数値はOkumura K et al. Aesthetic Plastic Surgery. 2025;49:4200-4205.に基づく研究報告であり、当院での結果を保証するものではありません。費用は自由診療のためクリニックにより大きく異なります。個人差があります。


持続性の比較:2025年の学術研究データを読む

持続性については、2025年に発表された後ろ向きコホート研究(Okumura et al.)で、線留め(連続固定)のほうが再手術率が低い傾向が報告されています。ただし、この数値は特定の研究条件下でのデータであり、当院での結果を保証するものではありません。個人差があります。

研究の概要と数値

Okumura K, Tamura T, Funakoshi Y, Teranishi H.「Comparison of Long-Term Stability Between Continuous and Two-Point Buried Suture Methods in Double Eyelid Surgery: A 4-Year Retrospective Cohort Study of 1000 Cases.」Aesthetic Plastic Surgery. 2025;49:4200-4205.

この研究は1,000症例を対象とした後ろ向きコホート研究(こうむきコホートけんきゅう:過去の症例データを振り返って分析する研究手法)です。主な結果は以下のとおりです。

  • 4年間の再手術率:線留め(連続固定)13.4% vs 点留め(2点留め)26.2%
  • 線留めのほうが再手術に至るケースが少ない傾向が報告された

また、同研究グループによる続報(1,500症例に拡大し、連続法・2点留め・経結膜法の3群を比較)が2025年にArchives of Aesthetic Plastic Surgery誌(Arch Aesthet Plast Surg. 2025;31(3):61-67)に掲載されています(doi: 10.14730/aaps.2025.01354)。こちらでも同様の傾向が確認されています。

データを正しく解釈するために

上記の数値は「傾向の報告」であり、次の点に留意してください。

  • 個人差が大きい。まぶたの皮膚の厚み・脂肪量・まぶたの開きやすさ・日常的な目の使い方によって、実際の持続性は大きく異なります。
  • 術者の技術も影響します。糸の通し方・結紮の強さ・デザインの調整は医師の経験に依存する部分があります。
  • 「線留め=取れない」という保証ではありません。線留めでも後戻りが生じるケースはあります。「線留めを選べば絶対に大丈夫」という読み方は適切ではありません。

何点留めにすれば良いか:点数選択の指針

点数は多いほど持続性が上がると思われがちですが、それは誤解です。点数を2点から4点に増やすと固定力はわずかに増す可能性がありますが、線留め(連続固定式)との持続性の差は縮まりません。点数を増やすほどリスクも比例して増えることを理解しておきましょう。

点数を増やすことで増えるリスク

点数が増えると、糸の本数・結紮の数が増えます。これに伴い次のようなリスクが高まる可能性があります。個人差があります。

  • しこり:各結紮部に硬結(こうけつ:小さなしこり)ができやすくなる
  • 糸玉の浮き出し:まぶたの薄い部分に糸玉が表面に浮き出るケース
  • 異物感・違和感:糸の数が多いほど眼球への刺激感が出やすくなる可能性
  • 感染リスクの増加:糸を通す箇所が増えるため、感染の機会がわずかに増える

点数の目安:向くケースの傾向

以下はあくまでも目安であり、実際の選択は医師がまぶたの状態を直接確認したうえで提案します。個人差があります。

点数 固定力の目安 主なリスクの傾向 向くケースの傾向(個人差あり)
2点 基本的な固定力 各点への負荷が集中しやすい 二重幅が狭め・まぶたが薄め・デザイン変更の可能性を残したい場合
3点 やや分散 しこりリスクがわずかに増加 二重幅が中程度・まぶたの皮膚に多少の伸びがある場合
4点 さらに分散 しこり・糸玉のリスクが高まりやすい 二重幅が広め・まぶたの皮膚の伸びが大きい場合(ただし個人差が大きい)
6点 上記の延長 デメリットが比例して増加する傾向 提供しているクリニックもあるが、6点留めが最も安心とは言えない

点数よりも術式の選択が優先される理由

「点数を増やせば線留めに近くなる」という考え方は正確ではありません。点留め(独立結紮)と線留め(連続固定)は、糸の通し方という根本的な構造が異なります。点数を6点に増やしても、連続固定式の荷重分散の仕組みにはなりません。

まず「線留めか点留めか」を選ぶことが先で、点数はその後、医師とのカウンセリングで詰めるものです。点数の多さで術式選択の代わりにしようとすると、デメリットだけが増える可能性があります。

点数選択は、医師がまぶたの状態を直接確認したうえで提案するものです。まずはカウンセリングでご相談ください。

料金の詳細は料金ページをご確認ください。


ダウンタイムの違い:腫れ・内出血の出やすさ

ダウンタイムは点留めのほうが出やすい傾向があります。さらに点数が増えるほど悪化しやすい点も大切なポイントです。ただし個人差が大きく、腫れの程度や回復の速さは一人ひとりで異なります。

点留めのダウンタイムの傾向

点留めは1点ごとに独立した穿刺と結紮(けっさつ:糸を縛って固定すること)を行うため、まぶたに作る「糸を通す穴」と「結び目」の数が増えやすい術式です。各点で局所的な炎症が起こりやすく、結紮による組織への圧も点状に集中します。結果として、腫れ・内出血が点留めで強く出やすい傾向があります。

さらに、留める点数が増えるほど穿刺・結紮の総数が線形に増えるため、4点留め・6点留めとなるほど腫れが強く・長引きやすくなる傾向があります。点数を増やすことは固定力だけでなくダウンタイムにも比例して影響することを理解しておきましょう。

線留めのダウンタイムの傾向

線留めは1本の糸を連続的に通し、両端の2点で結紮するシンプルな構造です。結紮箇所の総数が点留めよりも少なくなりやすく、まぶた全体への刺激が分散される傾向があります。施術範囲は広くなるものの、点状の強い炎症が複数箇所で同時に起こる点留めに比べると、腫れは比較的軽くおさまりやすい傾向があります。個人差があります。

腫れ・メイク再開の目安

以下はあくまでも参考であり、個人差があります。医師から術後の具体的な指示を受けてください。

  • 腫れが目立ちやすい時期:術後1〜3日ほどが最も目立つケースが多い(個人差あり)
  • 洗顔の再開:通常は翌日以降が目安だが、術式・施術範囲により異なる
  • アイメイクの再開:施術部位への直接のメイクは、弊院では術翌日以降可能としています。

修正・抜糸のしやすさ:線留めと点留めの両面性

「線留めは抜糸が難しい」という情報を見かけますが、一概にそうとは言えません。術式の複雑さによって、修正・抜糸のしやすさは大きく変わります。両面を正確に理解したうえで術式を選ぶことが大切です。

点留め(独立結紮)の修正容易性

点留めは各結紮が独立しているため、問題のある1点だけを選択的に抜糸・修正できる特性があります。全抜糸も比較的容易なケースが多く、修正の可能性を大きく残したい場合に向くことが多い術式です。ただし、状態によっては修正が容易でないケースもあります。

線留め(連続固定)の修正:しやすい面

1本糸のシンプルな線留めの場合、1か所の小さな穴から糸全体を引き出して抜糸できるケースが殆どです。弊院でもこの方法を採用しています。(ただし術式の設計によって異なります)。点留めと同様に比較的短時間で修正が完了します。

線留め(連続固定)の修正:困難になる面

複雑なループ型の線留め、または複数結紮の場合は、糸の経路を追うことが難しくなります。このケースでは、切開しないと糸を取り出せないことがあります。

修正の可能性を残したい場合の考え方

修正の可能性を大きく残したい場合は、点留めのほうが向くケースが多い傾向があります。ただし、術式の選択は持続性・デザイン・費用・ダウンタイムなどを総合的に考慮するものです。「修正しやすいから点留め一択」という単純な結論ではなく、カウンセリングで自分の状態と希望を伝えたうえで判断することをお勧めします。


費用相場と保証制度の考え方

費用面では、線留めのほうが点留めより高くなる傾向があります。ただし自由診療のため、クリニックにより価格差が大きく、以下の数値はあくまでも相場帯の目安です。確定額は各クリニックにお問い合わせください。

費用相場の目安(2025年時点)

  • 点留め(2点):3万〜15万円前後
  • 線留め:15万〜30万円前後

自由診療のため幅が非常に大きく、同じ術式でも地域・クリニックの規模・医師の経験によって異なります。「この価格帯が相場」と断定することはできません。

線留めの費用が高い理由

線留めは次のような要因で施術コストが高くなる傾向があります。

  • 施術時間が比較的長くなること
  • 1本糸をまぶた全体に均一に通すデザイン調整に技術が求められること
  • 医師の習熟度が仕上がりに大きく影響すること

保証制度との兼ね合い

点留めは取れやすい傾向がある一方、再施術保証(再施術を一定期間内に割引または無料で行う制度)を設けているクリニックが多くあります。「初期費用が低い+保証制度あり」という組み合わせで、コストパフォーマンスが優れる場合もあります。

保証制度の内容はクリニックにより異なります。適用条件・期間・費用を事前に必ず確認してください。

費用だけで術式を選ぶことは、長期的な満足度の観点でリスクを伴います。まぶたの状態と希望を医師に相談し、最適な術式を選んだうえで費用を確認することをお勧めします。

料金の詳細は料金ページをご確認ください。


自分はどちらが向いている?術式選択のセルフチェック

どちらの術式が自分に合うかは、まぶたの状態と希望を医師が確認したうえで判断するものです。ここでは判断の方向性を考えるための目安を整理します。本記事の内容は個別の診断を行うものではありません。

線留めが向くケースの目安

  • まぶたの皮膚が薄め・脂肪が少なめと感じる
  • 幅広い二重を長期的に維持したい
  • ダウンタイム(腫れ)をできるだけ抑えたい
  • 初期費用より長期維持を優先したい

点留めが向くケースの目安

  • 一定のダウンタイムは許容できる(点数が多いほど腫れやすい点に留意)
  • 初期費用を抑えたい

上記はあくまでも目安です。複数の項目に当てはまっても、最終的な判断は医師がまぶたの状態(皮膚の厚み・脂肪量・まぶたの動きなど)を直接確認したうえで行います。

埋没法自体が難しいケース

次のような状態では、埋没法(線留め・点留めいずれも)の持続性が落ちやすく、切開法(ぜっかいほう:皮膚を切開して二重を形成する術式)も選択肢になる場合があります。

  • まぶたの脂肪が多い・皮膚が厚い
  • 皮膚の伸びが大きい
  • 眼瞼下垂(がんけんかすい:まぶたが開きにくい状態)がある

カウンセリングで医師に確認すべき質問リスト

来院時に以下を確認しておくと、カウンセリングがスムーズに進みます。

  1. 「貴院の術式は線留め(連続固定)ですか、点留め(独立結紮)ですか」
  2. 「私のまぶたの状態(脂肪量・皮膚の厚み)では、どちらが向いていますか」
  3. 「抜糸・修正が必要になった場合の費用と手順を教えてください」
  4. 「再施術保証の内容を確認させてください」
  5. 「術式での固定方法を説明してください」

このチェックリストを持参して、カウンセリングでご確認ください。疑問点をまとめたうえでお越しいただくとスムーズです。

料金の詳細は料金ページをご確認ください。


もう一つの選択軸:表留め・裏留めの違い

「線留めか点留めか」という軸とは独立して、「結び目(糸玉)をまぶたのどちら側に作るか」という選択軸があります。これが 表留めと裏留め の違いです。線留めでも点留めでも、それぞれに表留め版・裏留め版が存在します。本章では、この2軸を混同しないように整理したうえで、表留めと裏留めの違いだけを比較します。

表留めと裏留めとは(位置の定義)

  • 表留め:糸玉(結び目)を まぶたの皮膚側 に作る方法。結び目は皮下組織に埋め込まれます。
  • 裏留め:糸玉を まぶたの裏側(結膜側) に作る方法。結膜(けつまく:まぶた裏や白目を覆う粘膜)の下に結び目が位置します。

どちらも糸自体はまぶた内部を通っており、見た目に糸が露出するわけではありません。違うのは「結び目が皮膚寄りか、結膜寄りか」という1点です。

表留めと裏留めの比較

比較項目 表留め(皮膚側に結び目) 裏留め(結膜側に結び目)
結び目の位置 まぶたの皮膚側(皮下) まぶたの裏側(結膜下)
眼球側の異物感 起こりにくい 結膜・眼球への擦れによる違和感が出るケースあり
結び目の触知・見えやすさ まぶたが薄いと指で触れたり浮いて見えたりするケースあり 外見上はほぼ目立たない
結膜炎・角膜への影響 起こりにくい 結膜炎・角膜への擦過刺激が起こるケースあり
修正・抜糸時のアクセス 皮膚側から短時間でアクセスしやすい 結膜側からのアクセスが必要
採用しているクリニック数 比較的多い(標準的) 採用院は限定的

※各項目には個人差があり、術式の細部設計やまぶたの状態によって異なります。

どちらが優れているとは言えない理由

表留めは結膜への刺激が起こりにくく修正もしやすい一方、まぶたが薄い方では結び目が浮いて見えるリスクがあります。裏留めは外見上のリスクが少ない代わりに、結膜炎や眼球の擦過刺激といった眼の症状が出るケースがあり、修正時のアクセスもやや煩雑です。

「線留めか点留めか」を医師と相談したあとに、表留めか裏留めかを併せて確認するのがおすすめです。多くのクリニックでは表留めが標準ですが、ご自身のまぶたの厚みや希望に合わせて選択肢があるかをカウンセリングで聞いてみてください。

関連する別軸:「糸をかける組織」(挙筋法 vs 瞼板法)

本記事の主軸である「線留め vs 点留め」、本章の「表留め vs 裏留め」に加えて、もう一つ重要な選択軸があります。それが「糸をかける組織」を 挙筋(きょきん:まぶたを持ち上げる筋肉)にかけるか、瞼板(けんばん:まぶたの硬い板状組織)にかけるか という違いです。

挙筋法と瞼板法はそれぞれ異物感・後戻りやすさ・術後の眼の動きへの影響が異なります。詳細は別記事で扱う予定です。


よくある質問(FAQ)

Q1. 線留めと点留め、どちらが取れにくいですか? 2025年に発表された後ろ向きコホート研究(Okumura K et al. Aesthetic Plastic Surgery. 2025;49:4200-4205)では、線留め(連続固定)の4年間再手術率が13.4%、点留め(2点留め)が26.2%と報告されており、線留めのほうが再手術に至るケースが少ない傾向が示されています。ただし、この数値は特定の研究条件下でのデータです。個人差・まぶたの状態・術者の技術によって結果は大きく変わります。「線留めにすれば必ず取れない」とは言えず、カウンセリングで自分の状態を評価してもらうことが重要です。
Q2. 2点留めと4点留め、持続性はどのくらい違いますか? 点数を増やすと固定力がわずかに増す可能性はありますが、線留め(連続固定式)との持続性の差は縮まりません。また、点数が増えるほどしこり・糸玉の浮き出し・異物感などのリスクも高まる傾向があります。点数の多さだけで術式を選ぶことは適切でなく、「まず線留めか点留めかを選び、点数はカウンセリングで決める」という順序が重要です。
Q3. 「自然癒着法」「ループ法」は線留めですか、点留めですか? これらの名称を使うクリニックの多くは、線留め(連続固定式)の一種として位置づけています。ただし、各院で糸の通し方や癒着を誘導する考え方が異なります。カウンセリングで「連続固定式ですか、独立結紮式ですか」と直接確認されることをお勧めします。
Q4. 線留めの抜糸は点留めより難しいというのは本当ですか? 術式・糸の通し方によって異なります。1本糸のシンプルな線留めは1か所の穴から抜糸できることもありますが、複雑なループ型や自然癒着が進んだ場合は切開が必要になるケースもあります。一方、点留めは各点が独立しているため部分的な抜糸・修正がしやすい傾向があります。「線留めは必ず修正が難しい」とは言えませんが、術式の複雑さによってリスクが変わることを認識しておきましょう。
Q5. まぶたが厚い場合、線留めと点留めのどちらが向いていますか? まぶたの脂肪が多い・皮膚が厚い場合は、埋没法全般の持続性が落ちやすく、線留め・点留めのどちらを選んでも取れやすいケースがあります。この場合、切開法も選択肢になります。埋没法を選ぶ場合は、線留め・点留めいずれにしても医師の判断が必要です。
Q6. 点留めが取れた場合、線留めにやり直せますか? やり直しが可能なケースが多いですが、前回の糸が残っている場合は状態を確認してから術式を決める必要があります。抜糸と同時に再施術するか、糸の状態を診察してから判断するかは医師によって異なります。必ず医師に現在の状態を診察してもらったうえで、術式を選択することをお勧めします。
Q7. 線留めの費用が高い理由は何ですか? 主な理由として、施術時間が比較的長いこと・1本糸でまぶた全体を均一に固定するデザイン調整に医師の技術習熟が求められること・糸の通し方が複雑でデザインの微調整に時間がかかることが挙げられます。費用は自由診療のためクリニックにより大きく異なります。料金の詳細は各クリニックにお問い合わせください。

まとめ

線留め(連続固定式)と点留め(独立結紮式)は、糸の通し方という根本的な構造が異なる別術式です。2025年の学術研究(Okumura et al.)では線留めの4年再手術率が低い傾向が報告されていますが、個人差が大きく、どちらが「常に優れている」とは言えません。

選択のポイントをまとめると、次のとおりです。

  • 持続性を重視する場合:線留めのほうが再手術率が低い傾向の報告あり(ただし個人差あり)
  • 修正の可能性を残したい場合:点留めや結紮の少ない線留めが良い傾向
  • ダウンタイムを短くしたい場合:点留めが軽い傾向(点数が少ない場合)
  • 費用を抑えたい場合:点留めが相場的に低い傾向(保証制度との組み合わせも検討)
  • 点数の選択:多ければ良いわけではなく、リスクも増える。術式選択が先

最適な術式と点数は、医師がまぶたの状態を直接確認したうえで提案するものです。本記事の情報を参考に、カウンセリングでご相談ください。

線留め・点留めのどちらが自分に合うか、当院の医師が診察・カウンセリングでご提案いたします。オンラインカウンセリングも受け付けています。

料金の詳細は料金ページをご確認ください。


参考文献

  1. Okumura K, Tamura T, Funakoshi Y, Teranishi H. “Comparison of Long-Term Stability Between Continuous and Two-Point Buried Suture Methods in Double Eyelid Surgery: A 4-Year Retrospective Cohort Study of 1000 Cases.” Aesthetic Plastic Surgery. 2025;49:4200-4205. https://link.springer.com/article/10.1007/s00266-025-05024-2
  2. Okumura K, Tamura T, Funakoshi Y, Teranishi H. “Comparison of long-term stability among continuous, two-point, and transconjunctival buried suture methods in double-eyelid surgery: a 4-year retrospective cohort study of 1,500 cases.” Arch Aesthet Plast Surg. 2025;31(3):61-67. doi: 10.14730/aaps.2025.01354 https://e-aaps.org/journal/view.php?doi=10.14730/aaps.2025.01354
監修:尾崎 宥文(AI Beauty Clinic 院長 / 美容外科医) 最終更新日:2026年5月1日

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