ブログ

小陰唇縮小に術前検査・血液検査は必要?既往歴申告の重要性と当院の考え方|池袋の美容外科・美容皮膚科|エーアイクリニック(AI clinic)

小陰唇縮小に術前検査・血液検査は必要?既往歴申告の重要性と当院の考え方

共同監修:尾崎 宥文(AI Beauty Clinic 院長 / 美容外科医)・田中 里佳(AI Beauty Clinic 医師 / 美容外科医)

尾崎 宥文:京都大学医学部医学科卒業。日本赤十字社医療センター、東京大学医学部附属病院 麻酔科・痛みセンターを経て、AI Beauty Clinic 院長に就任。美容外科・美容皮膚科を専門とする。

田中 里佳:滋賀医科大学医学部卒業。練馬総合病院、慶應義塾大学病院 形成外科を経て美容医療に従事。AI Beauty Clinic 医師。美容外科・美容皮膚科を専門とする。

当院では、小陰唇縮小の術前血液検査をルーチンでは実施しておりません。小陰唇縮小は出血量が比較的少ないとされる手術で、局所麻酔(必要に応じて静脈麻酔を併用)で行うためです。そのため、既往歴・常用薬の問診を安全確認の中心としています。ただし、診察の結果、必要と判断した場合があります。その場合は院内で採血検査を行う、または医療機関の受診をご案内します。この記事では、(1)一般的な術前検査で何が分かるか、(2)当院が血液検査をルーチンでは行わない理由、(3)申告すべき既往歴・常用薬・サプリについて解説します。

小陰唇縮小の基礎から知りたい方はこちら:小陰唇縮小の基礎から知りたい方はこちら


術前検査はなぜ必要なのか

術前検査は、麻酔管理の安全性確保と、術中・術後の合併症予防という2つの目的で行います。「患者さんを守るための準備」です。

当院の基本方針:既往歴・問診を中心とした安全確認

当院では、小陰唇縮小の術前血液検査をルーチンでは実施しておりません。出血量が比較的少ないとされる手術であり、局所麻酔(必要に応じて静脈麻酔を併用)で行うためです。そのため、既往歴・常用薬の問診を安全確認の中心と位置づけています。

ただし、これは「検査を一切行わない」という意味ではありません。診察の結果、既往歴や服薬内容から必要と判断した場合は、院内で採血検査を行う、または医療機関の受診をご案内することがあります。担当医が個別に状況を確認した上で判断します。

以下では、一般的な術前検査で何が分かるかを解説したうえで、当院がルーチンで血液検査を行わない理由を詳しくご説明します。

麻酔管理の安全性確保

当院院長の尾崎宥文は、東京大学医学部附属病院 麻酔科・痛みセンターで研鑽を積んだ医師です。麻酔科医は術前検査のデータをどのように活用するのでしょうか。

麻酔薬は肝臓や腎臓で代謝・排泄されます。これらの臓器の機能が低下している場合、麻酔薬の効き方や持続時間が変わります。また、心臓・血圧の状態によっては、麻酔中の血圧管理の方法を変える必要があります。術前の血液検査・心電図・尿検査から得られる数値が、麻酔計画を組み立てるための「設計図」になります。

公益社団法人 日本麻酔科学会「麻酔を受けられる方へ」でも、術前検査は麻酔を安全に行うための情報収集として位置づけられています。

術中・術後合併症の予防

たとえば、貧血があると術後の回復が遅れる場合があります。血液の凝固能(凝固能:血液が固まる働き)に異常がある場合は、術中・術後の出血管理に特別な注意が必要になります。血糖コントロールが不良であれば、術後の創傷感染リスクが高まることが分かっています。MSD Manuals「術前評価」でも、全身状態の把握が安全な手術遂行の基本とされています。

術前検査はこれらのリスクを事前に把握し、適切な準備を行うためにあります。検査を受けたからといってリスクがゼロになるものではありませんが、リスクを最小化するための最も重要な準備です。


一般的な術前検査の項目とその意義

ここでは、術前検査で一般的に何を調べるのかを項目ごとに解説します。「何が分かるか」「なぜその検査が必要か」「どんな状態が問題になりうるか」の3点が中心です。医療機関によって実施する検査項目は異なります。当院における実施の考え方は、前章の「当院の基本方針」をご参照ください。

血液一般検査(貧血・凝固能・肝機能・腎機能・血糖)

血液検査は術前検査の中核となる検査です。複数の視点から全身状態を評価します。

貧血(ヘモグロビン値)

ヘモグロビンは血液中の赤血球に含まれ、全身に酸素を運びます。貧血があると、手術中の出血に対する余裕が少なくなります。また麻酔管理の観点からも、酸素運搬能力が低下した状態での麻酔は慎重な管理が必要になります。鉄欠乏性貧血など、手術前に治療で改善できるケースもあります。

凝固能(PT・APTT)

凝固能(凝固能:血液が固まりやすさを調べる検査)は、術中・術後の出血傾向を評価します。PT(プロトロンビン時間)やAPTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)といった検査値から、血が固まる仕組みが正常に働いているかを確認します。抗凝固薬を服用している場合、この値に影響が出ます。

肝機能・腎機能

肝臓は麻酔薬を代謝する主要な臓器です。腎臓は薬物を排泄する役割を担います。GOT・GPT・γ-GTP(肝機能の指標)、クレアチニン・BUN(腎機能の指標)などの値が大きく異常な場合、麻酔薬の選択や用量の調整が必要になることがあります。

血糖・HbA1c

血糖値が慢性的に高い状態(糖尿病)では、術後の創傷治癒が遅れ、感染リスクが高まることが知られています。HbA1c(過去1〜2か月の血糖コントロール状態を示す指標)は、糖尿病の管理状態を把握するために重要です。

感染症スクリーニング(HBV・HCV・HIV・梅毒)

感染症検査は、患者さん自身の安全確保と、医療スタッフ・院内感染防止の両面から実施されることがあります。

検査対象は主に4項目です。B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)、梅毒です。

感染症検査の結果が陽性であっても、それは「手術絶対不可」を意味しません。「既感染・治癒済みのケース」と「現在も活動性の感染があるケース」では対応が異なります。たとえば梅毒の場合、治療が完了し感染性のない状態であれば手術が可能なことが多いです。担当医が個別に状況を確認した上で判断します。

感染症の既往は、恥ずかしいことでも特別なことでもありません。医療スタッフは情報を適切に管理し、安全な手術のために活用します。プライバシーへの配慮は当然のことであり、感染症があるからといって不当な扱いを受けることはありません。

心電図検査

心電図検査は、無症状の不整脈や心疾患を発見するために行います。

「自覚症状がないのになぜ心電図が必要なのか」と思われるかもしれません。実は、日常生活では問題がなくても、麻酔中・術中の生理的な変化(血圧変動・自律神経系への影響など)によって心臓に負荷がかかることがあります。術前の心電図検査により、そのような負荷に対するリスクを事前に把握できます。

局所麻酔や静脈麻酔(いわゆる「眠れる麻酔」)を使う美容外科手術においても、麻酔薬が心臓の電気的活動に影響を与えることがあります。麻酔科での経歴をもつ尾崎院長は、この検査を麻酔計画に組み込む重要な情報として位置づけています。

尿検査

尿検査では主に4点を確認します。

  • 尿糖:糖尿病のスクリーニング指標として
  • 尿タンパク:腎臓の機能状態の確認として
  • 白血球(尿中):尿路感染(ぼうこう炎等)の有無を確認するため
  • 妊娠反応:手術禁忌となる妊娠の有無を確認するため

特に妊娠反応は重要です。妊娠中の手術は母体・胎児への影響があるため、原則として実施できません。自覚症状がない段階での妊娠が判明することもあるため、術前の尿検査は安全確保の観点から欠かせません。

尿路感染(ぼうこう炎など)が疑われる場合は、手術前に治療を完了させることが優先されます。

その他の検査(胸部X線・追加検査など)

胸部X線(レントゲン)は実施するクリニックとしないクリニックがあります。肺や心臓の形態を確認し、呼吸器・循環器系の問題を見つけることが目的です。

また、既往歴や問診の内容によっては、以下のような追加検査が必要になることがあります。

  • 心臓超音波(エコー)検査:心疾患が疑われる場合
  • 呼吸機能検査:喘息・COPD(慢性閉塞性肺疾患)等がある場合
  • その他、主治医・担当医が必要と判断した検査

追加検査が必要になった場合は担当医から説明があります。


婦人科形成(小陰唇縮小)特有の確認事項

小陰唇縮小など婦人科形成手術では、一般的な術前検査に加えて、術野(会陰部周辺)の特性を考慮した確認事項があります。これは他の美容外科手術にはない、婦人科形成ならではのチェックポイントです。

性感染症(STD)の既往申告の重要性

手術を行う部位(外陰部周辺)は、細菌・ウイルスによる感染が術後合併症に直結しやすい部位です。活動性の性感染症がある状態での手術は、術後感染症のリスクを高める可能性があります。

当院では、性感染症(STD)スクリーニング検査をルーチンでは実施していません。既往歴・症状の問診を中心に安全確認を行う方針のためです。そのため、性感染症の既往や現在の症状がある場合は、カウンセリングで必ず正直にお伝えください。

申告いただいた内容によって、手術が一律に不可となるわけではありません。感染の状態や種類によって担当医が個別に判断します。診察の結果、必要と判断した場合は、院内での採血検査や医療機関の受診をご案内することがあります。

ヘルペスウイルス(HSV)既往の申告

単純ヘルペスウイルス(HSV)の既往がある方は、担当医に必ず申告してください。

手術・麻酔後は一時的に免疫が低下したり、身体的ストレスがかかったりします。このような状態は、過去にヘルペスに感染したことがある場合(特にHSV-2:性器ヘルペス)、ウイルスが再活性化するきっかけになることがあります。ヘルペスの既往が事前に分かっていれば、予防的な対応(担当医が判断)を検討することができます。

ヘルペス既往の申告はプライバシーに関わる情報ですが、あなたの術後の安全を守るために必要な情報です。医療スタッフは適切に情報管理します。

同時施術(副皮除去・クリトリス包茎)をご検討の方は、施術範囲が広くなるため、感染リスク管理の観点からより詳細な確認を行います。詳しくは同時施術(副皮除去・クリトリス包茎)についてをご参照ください。

また、副皮除去の基礎ガイドクリトリス包茎手術の基礎ガイドも合わせてご確認ください。


既往歴は何をどこまで申告すべきか

結論からお伝えします。これまでに経験した病気や手術歴は、できる限り正直にお伝えください。当院では術前血液検査をルーチンでは実施していないため、既往歴・常用薬の申告こそが安全管理の中心的な情報源です。申告した内容を基に、担当医があなたに合った麻酔管理・手術計画を組み立てます。申告したからといって、必ずしも手術を断られるわけではありません。

特に申告が重要な既往歴

以下の既往歴は、麻酔管理・手術安全に直接関わります。一つひとつ、なぜ重要かを説明します。

既往歴・状態申告が必要な主な理由
高血圧麻酔中の血圧変動リスクが増大するため。降圧薬の服薬状況も一緒に伝えてください
糖尿病術後の創傷治癒の遅延・感染リスク増大。血糖コントロールの状態が重要です
心疾患・不整脈麻酔中の心臓への負荷管理。循環器内科の主治医との連携が必要になることがあります
脳梗塞・TIA(一過性脳虚血発作)抗凝固薬・抗血小板薬の服薬状況と連動して確認が必要です
出血傾向・血液凝固異常術中・術後の出血管理に直結します
血栓症(深部静脈血栓・肺塞栓の既往)手術後は一定期間安静になるため、血栓リスクの事前評価が重要です
肝疾患(肝炎・肝硬変等)麻酔薬の代謝に影響します。程度によって麻酔計画が変わります
腎疾患麻酔薬・術後の薬剤排泄に影響します
てんかん一部の麻酔薬が発作リスクを変化させることがあります
甲状腺疾患麻酔中の心拍・血圧管理に影響することがあります
アレルギー(薬剤・ラテックス・食物等)麻酔薬・術中使用薬・医療材料のアレルギー確認に必要です
喘息・呼吸器疾患麻酔管理・気道管理に影響します
過去の手術歴・麻酔のトラブル前回の麻酔でトラブルがあった場合、同種の薬剤を避けるために重要な情報です

婦人科系の既往も忘れずに

産後の経過・帝王切開の経験・子宮筋腫や卵巣嚢腫の手術歴も申告してください。直接の手術部位とは異なっていても、局所麻酔・静脈麻酔の管理や術後の回復に関係することがあります。産後の小陰唇縮小についてのページも参考にしてください。

既往歴を申告しなかった場合のリスク

「申告すると手術を断られるかもしれない」と不安に思う気持ちは理解できます。しかし、既往歴を申告しないことは、患者さん自身のリスクを高めることになります。当院では血液検査をルーチンで行わないため、申告内容がそのまま安全確認の情報源になります。

担当医が正確な情報を持っていない状態では、麻酔管理や術中対応を最適化することができません。手術中に予期せぬ体の変化が起きたとき、既往歴の情報がなければ迅速かつ的確な対処が難しくなります。

一方、正直に申告していただければ、担当医はリスクを事前に把握し、必要な準備を整えた上で手術に臨みます。「申告することで安全性が高まる」という理解のもと、遠慮なくお伝えください。

後悔しない手術のための事前確認については、後悔しない手術のための事前確認もご参照ください。


常用薬・サプリメントの申告と休薬ガイダンス

飲んでいる薬やサプリメントは、すべて担当医に申告してください。「市販薬だから」「サプリだから大丈夫」という判断は禁物です。申告なしに手術を受けると、術中・術後の出血管理や麻酔の効き方に影響が出る場合があります。

申告が必要な薬剤カテゴリ

以下のカテゴリに当てはまる薬を服用中の場合は、必ず担当医に伝えてください。

抗凝固薬・抗血小板薬

血液をサラサラにする薬(血栓予防薬・動脈硬化治療薬など)は、術中・術後の出血リスクを高めます。当院では、これらの薬を内服中のままの手術は行っておりません。手術をご希望の場合は、処方元の主治医(内科・循環器内科等)と休薬の可否・期間について事前にご相談いただき、休薬したうえでのご来院となります。休薬が難しいと主治医が判断される場合は、当院での手術はお受けいただけません。自己判断で服薬を中止することは危険ですので、必ず主治医の指示に従い、担当医にも服薬状況を共有してください。薬剤の商品名ではなく、「血をサラサラにする薬を飲んでいる」と伝えるだけで構いません。

経口避妊薬(ピル)・LEP(月経困難症治療薬)

経口避妊薬やLEP(レップ:低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)は、血栓リスクを高める可能性があります。日本麻酔科学会のガイドラインおよび公益財団法人 日本医療機能評価機構の資料では、長時間の手術や術後に安静が続く大きな手術を中心に、手術前4週間の休薬が推奨されています。一方、当院の小陰唇縮小のような短時間・日帰りの手術における休薬の要否は、個別判断となります。

自己判断での服用中止は、月経症状の悪化や避妊効果の喪失につながる場合があります。自己判断で中止せず、服薬中であることをカウンセリングで必ずお申し出ください。処方医(産婦人科・内科等)とも相談のうえ対応を決めます。担当医師の指示が最優先です。

降圧薬(高血圧治療薬)

降圧薬は手術当日も服用を継続することが多いですが、薬の種類によって対応が異なります。手術前日・当日の服薬についての指示は、担当医から個別に説明があります。

糖尿病治療薬・インスリン

絶食が必要な手術(静脈麻酔を使用する場合など)の前日・当日の服薬・注射のタイミングは、担当医から個別に指示があります。自己判断での中止・継続はしないでください。

ステロイド

長期服用しているステロイドは、急に止めると副腎不全(ふくじんふぜん:副腎から必要なホルモンが出なくなる状態)を起こす可能性があります。服薬している場合は必ず申告してください。

抗てんかん薬・抗不安薬・睡眠薬

一部の麻酔薬との相互作用が起こることがあります。服薬状況を担当医が把握していれば、適切な麻酔計画を立てることができます。

市販薬(NSAIDs系鎮痛薬等)

市販の解熱鎮痛薬のうち、NSAID系(非ステロイド系抗炎症薬)のものは、抗血小板作用(血を固まりにくくする作用)があります。「市販薬だから」と申告を省略せず、服用している薬は処方薬・市販薬を問わず全て伝えてください。

申告が必要なサプリメント・健康食品

以下の成分を含むサプリメントは出血リスクを高めることがあります。日本麻酔科学会「健康食品・サプリメントについて(術前合併症)」では、一般に手術前2〜3週間の休薬が推奨されています。ただし、当院の小陰唇縮小のような短時間・日帰りの手術における休薬の要否は個別判断となります。自己判断で中止・継続を決めず、摂取中のものをカウンセリングで必ずお申し出ください。

  • 魚油(EPA・DHA)
  • ビタミンE
  • イチョウ葉エキス(ギンコ)
  • ナットウキナーゼ
  • 高濃度ビタミンC点滴・サプリ(大量摂取)

漢方薬も薬効成分を含んでいるため、種類を問わず申告してください。「自然由来だから安心」という判断は避けてください。

喫煙・飲酒の影響

喫煙は、術後の創傷治癒の遅れや感染リスク増大に関わります。特に手術部位(外陰部)の血流に影響し、回復が遅れる場合があります。手術前から禁煙を開始することを担当医は推奨しています。

飲酒(アルコール)は肝臓に影響を与え、麻酔薬の代謝を変化させる可能性があります。手術前日からの飲酒は控えてください。常習的な飲酒がある場合は担当医に申告してください。


検査結果に問題があった場合の対応

当院で採血検査を行った場合や、他院での検査結果をお持ちいただいた場合について解説します。検査結果に異常があっても、それは「手術ができない」と即断することではありません。状態の種類・程度・コントロール状況によって対応は大きく異なります。担当医が個別に評価し、最善の対応を提案します。

典型的な対応パターン

軽度の貧血が見つかった場合

貧血の原因を確認します。鉄欠乏性貧血の場合は、鉄剤による治療で一定期間後に数値が改善する見込みがあります。改善後に再評価し、手術日程を組み直すことが多いです。もともと軽度で、手術に支障がない程度であれば予定通り手術を行える場合もあります。担当医が総合的に判断します。

血糖コントロールが不良な場合

糖尿病の管理状態が良くない場合は、内科・糖尿病専門科の主治医と連携を取ります。血糖コントロールが改善されてから手術日程を設定します。急ぎの手術ではない婦人科形成手術では、安全を優先して日程調整することが可能です。

感染症スクリーニングで陽性が出た場合

活動性の感染症がある場合は、治療を優先します。感染症の治療完了後に改めて手術日程を設定します。既感染(過去に感染し、現在は感染性がない状態)の場合は、手術が可能なケースが多いです。担当医が感染症の状態を詳しく確認した上で判断します。

心電図で不整脈・心疾患が疑われた場合

循環器内科への受診・精査をお願いする場合があります。循環器内科の精査結果と主治医の意見をもとに、手術の可否・時期を担当医が判断します。

軽微な検査値の異常が見つかった場合

すべての異常値が手術の延期につながるわけではありません。担当医が検査値の意味・程度・他の因子との関係を総合的に評価します。問題のない範囲であれば、予定通り手術を進めることも多いです。

手術を延期・再評価する場合について

検査結果によって手術日程を変更する場合、それはあなたの安全を守るための医学的判断です。「手術を断られた」ということではなく、「最良の状態で手術に臨むための調整」と受け取ってください。担当医は主治医との連携をサポートしながら、手術に向けた準備を一緒に進めていきます。


月経周期と術前検査・手術のタイミング

術前検査も手術も、月経(生理)中に受けることは可能です。「生理と重なってしまった」と心配しなくて大丈夫です。

術前検査と月経

血液検査を行う場合、月経中でも実施は可能です。ただし、月経中は血液検査のいくつかの数値(ヘモグロビン値・血小板数など)が平常時と若干異なる場合があります。採血を行う際は、月経中であることを担当医にお伝えください。

月経中の手術

当院では、月経中でも小陰唇縮小手術を受けていただけます。タンポンを使用することで清潔な術野を確保します。月経に合わせて手術日程を大きく変更する必要はありません。

妊娠の可能性がある場合

妊娠中の手術は原則として行えません。術前の尿検査で妊娠反応を確認します。妊娠の可能性がわずかでもある場合は、担当医に申告してください。検査結果によっては手術日程の見直しが必要になります。

術前検査と手術日程のスケジューリングは、担当医と相談しながら決めましょう。


当院での術前確認の流れ

当院での術前確認は、以下のステップで進みます。

ステップ1:無料カウンセリング

はじめに医師によるカウンセリングを行います。手術の希望内容・既往歴・常用薬・サプリ・アレルギーなどについて確認します。手術を検討中の方へ:セルフチェックと受診目安も事前にご参照ください。

術式の種類については術式の種類と選び方もご確認いただけます。

ステップ2:既往歴・常用薬の確認(安全管理の中心)

カウンセリングでうかがった既往歴・常用薬の内容をもとに、担当医が安全に手術を行えるかを判断します。小陰唇縮小は出血量が比較的少ないとされる手術で、局所麻酔(必要に応じて静脈麻酔を併用)で行うため、当院では術前血液検査をルーチンでは実施していません。

診察の結果、持病の状態や服薬内容などから必要と判断した場合は、院内で採血検査を行う、または医療機関の受診をご案内することがあります。

女性器形成(婦人科形成)の施術一覧はこちらからご覧いただけます。

ステップ3:手術日程の確定

問診の内容(および必要に応じた採血・受診確認の結果)を踏まえ、問題がなければ手術日程を正式に確定します。

ステップ4:手術当日

手術当日は絶食が必要になる場合があります。局所麻酔のみの場合と、静脈麻酔(いわゆる「眠れる麻酔」)を使用する場合で、絶食の要否・時間が異なります。手術前日または前々日に担当医から個別の指示があります。指示に従って準備してください。

ダウンタイムと術後経過については、ダウンタイムと術後経過をご参照ください。

女性医師への指名について

当院では、田中里佳医師(女性)への指名が可能です。デリケートな部位の手術について、女性医師に診ていただきたい方はカウンセリング予約時にお申し出ください。

オンラインカウンセリングは実施しておりません。対面カウンセリングまたはLINE相談にてご対応いたします。


女性医師(田中里佳医師)への指名も承ります。


よくある質問(FAQ)

Q1. 未成年でも術前検査・手術を受けられますか?

未成年の方も手術を受けることができます。17歳以下の方はカウンセリング段階から親権者(親または法定代理人)の同伴が必要で、施術にあたっては親権者の同意書も必要です。2022年の民法改正により18歳以上は法律上成年ですが、大切な決断ですのでご家族とのご相談もおすすめしています。


Q2. 月経中でも術前検査・手術を受けられますか?

いずれも受けていただけます。問診は月経中でも可能です。血液検査を行う場合も月経中に実施できます。手術についても、タンポン等を使用することで清潔な術野を確保できますので、月経中でも対応しています。月経中であることを当日にお伝えください。


Q3. 妊娠中でも手術を受けられますか?

妊娠中は原則として手術をお断りしています。母体・胎児への影響があるためです。術前の尿検査で妊娠反応を確認する場合があります。妊娠の可能性がある場合は、必ず担当医にお申し出ください。


Q4. 授乳中でも手術を受けられますか?

授乳中の方も手術をご検討いただけます。ただし、麻酔や術後に使用する薬剤の母乳への影響については個別に確認が必要です。カウンセリングで授乳中であることをお伝えください。担当医が状況に応じた対応をご説明します。


Q5. 術前検査から手術まで何日かかりますか?

当院では術前血液検査をルーチンでは実施していないため、多くの場合カウンセリングから短期間で手術日程を確定できます。診察の結果、採血検査や医療機関の受診が必要と判断された場合は、結果確認に数日程度かかることがあります。正確な日程はカウンセリングでご確認ください。


Q6. ピルを飲んでいますが手術できますか?

服用中でも手術をご相談いただけます。長時間の手術や術後に安静が続く大きな手術では術前4週間の休薬が推奨されていますが(日本麻酔科学会ガイドライン・日本医療機能評価機構)、当院の小陰唇縮小のような短時間・日帰りの手術での休薬の要否は個別判断となります。

自己判断での服用中止は月経症状の悪化などにつながる可能性があります。中止せず、服薬中であることをカウンセリングで必ずお伝えください。処方医(産婦人科・内科等)とも相談のうえ対応を決めます。担当医師の指示が最優先です。


Q7. サプリメントは手術前に止める必要がありますか?

出血リスクを高めるとされる成分(魚油・ビタミンE・イチョウ葉エキス・ナットウキナーゼ等)を含むサプリメントは、一般に手術の2〜3週間前からの休薬が推奨されています(日本麻酔科学会ガイドライン)。ただし、当院の小陰唇縮小のような短時間・日帰りの手術での休薬の要否は個別判断となります。自己判断で中止・継続を決めず、市販薬・漢方薬も含めて服用しているものをすべて担当医に申告し、休薬の判断は担当医の指示に従ってください。


Q8. 性感染症(STD)の既往があると手術できませんか?

当院では性感染症(STD)スクリーニング検査をルーチンでは実施していません。既往歴の申告を中心に安全確認を行っています。活動性の感染がある場合は治療を優先したうえで手術日程を調整することがありますが、過去に感染し治療が完了している「既感染(治癒済み)」であれば、手術が可能なケースも多くあります。担当医が個別に状況を確認しますので、症状や既往がある場合はカウンセリングで正直にお伝えください。


Q9. 持病(高血圧・糖尿病など)があっても手術できますか?

内科的な管理が安定していれば、多くの場合手術は可能です。主治医との連携が重要になるケースもあります。持病がある方は、現在の治療内容・服薬状況をカウンセリングで詳しく教えてください。担当医が個別に評価し、必要に応じて主治医との情報共有をサポートします。


Q10. 既往歴を申告しなかったらどうなりますか?

麻酔管理・術中の対応に支障が生じ、患者さん自身のリスクが高まる可能性があります。担当医が正確な情報を把握していることで、あなたに最適な麻酔計画・手術計画を立てることができます。申告していただけるほど、安全性は高まります。「申告して断られるかもしれない」という不安がある場合は、カウンセリングでまずご相談ください。


Q11. 手術費用に血液検査の費用は含まれますか?

当院では術前血液検査をルーチンでは実施していないため、通常は血液検査の費用は発生しません。診察の結果、必要と判断して院内で採血検査を行う場合は、別途費用が生じることがあります。手術費用については料金ページをご確認ください。


Q12. 女性の医師に担当してもらえますか?

はい、可能です。当院の田中里佳医師(女性)への指名ができます。カウンセリング予約時または受付でお申し出ください。


まとめ

術前の安全確認は、安全な手術を実現するために欠かせない準備です。

  • 当院では術前血液検査をルーチンでは実施せず、既往歴・問診を安全確認の中心としている
  • 診察の結果、必要と判断した場合は院内採血や医療機関の受診をご案内することがある
  • 既往歴・常用薬・サプリは隠さず申告することで安全性が高まる
  • 月経中でも問診・手術ともに対応可能
  • 女性医師(田中里佳医師)への指名が可能

小陰唇縮小手術を検討している方は、まず無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。担当医が術前検査の内容も含めて丁寧にご説明します。


詳しい料金は料金ページをご確認ください。


関連記事


参考文献


監修医師

共同監修


尾崎 宥文(おざき ひろふみ)

役職:AI Beauty Clinic 院長 / 専門:美容外科・美容皮膚科

経歴:京都大学医学部医学科卒業 → 日本赤十字社医療センター → 東京大学医学部附属病院 麻酔科・痛みセンター → AI Beauty Clinic 院長


田中 里佳(たなか さとか)

役職:AI Beauty Clinic 医師 / 専門:美容外科・美容皮膚科(形成外科出身)

経歴:滋賀医科大学医学部卒業 → 練馬総合病院 → 慶應義塾大学病院 形成外科 → AI Beauty Clinic 医師

本記事は AI Beauty Clinic 院長・尾崎宥文(美容外科医)と田中里佳医師(美容外科医)の共同監修のもとに作成しています。掲載内容は情報提供を目的としており、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状に不安がある場合は担当医にご相談ください。

カテゴリー

最近の投稿

TikTokのアイコン