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共同監修:尾崎 宥文(AI Beauty Clinic 院長 / 美容外科医)・田中 里佳(AI Beauty Clinic 医師 / 美容外科医)
尾崎 宥文:京都大学医学部医学科卒業。日本赤十字社医療センター、東京大学医学部附属病院 麻酔科・痛みセンターを経て、AI Beauty Clinic 院長に就任。美容外科・美容皮膚科を専門とする。
田中 里佳:滋賀医科大学医学部卒業。練馬総合病院、慶應義塾大学病院 形成外科を経て美容医療に従事。AI Beauty Clinic 医師。美容外科・美容皮膚科を専門とする。
術後にどの下着を準備すればよいか、迷われる方は多いです。
小陰唇縮小(しょういんしん しゅくしょう:小陰唇を切除・縫合する手術)の術後に着ける下着には、3つの基本条件があります。
ただし、これらはあくまで一般的な目安です。個人差や術式によって最適な選択は異なります。担当医の指示が最優先です。本記事の内容は参考情報としてお役立てください。
不適切な下着が縫合部に触れ続けると、治癒の妨げになる可能性があります。その理由を理解しておくことで、下着選びの基準が明確になります。小陰唇縮小とはどんな手術かについては、こちらの記事をご参照ください。
外陰部(がいいんぶ:女性の外側にある性器全体を指す部位)は、日常の動作だけでも下着と接触しやすい場所です。歩く・座る・立ち上がるといった基本動作のたびに、布が縫合部に触れます。
術後は縫合部が非常に繊細な状態です。繰り返しの摩擦・圧迫・蒸れは、次のような問題につながる可能性があります。
これらはあくまで一般的な創傷治癒の原則に基づく説明です。個人差があることをご理解ください。
「帝王切開後ショーツを代わりに使えばよいのでは?」と考える方もいます。ただし、帝王切開の傷は下腹部(恥骨の上)にあります。小陰唇縮小の縫合部は外陰部そのものです。
傷の位置がまったく異なるため、帝王切開後ショーツのウエストゴムや生地の当たり方が縫合部を保護するとは限りません。また、製品によっては脚口やクロッチ部分が縫合部に直接触れる場合もあります。
産後に小陰唇縮小を検討している方は、産後に小陰唇縮小を検討している方へもご参照ください。
当院では縁切除法(クランプ法/トリム法)(小陰唇の縁を切り揃える術式)を採用しています。術式(縁切除法)について詳しくはこちらをご覧ください。
縫合部の正確な位置は術式・個人の解剖学的特徴によって異なります。下着を選ぶ前に、担当医に「縫合部がどのあたりにあるか」を確認することが実践的な第一歩です。
術後ケアが仕上がりに影響する理由も、ぜひ合わせてご確認ください。
本記事の内容は一般的な術後ケアの目安であり、個別の診断・指示を代替するものではありません。担当医の指示を必ず最優先にしてください。
術後の下着に推奨される素材は、綿・シルクの2つです。化学繊維(ポリエステル・ナイロン)は術後の回復期には避ける方が無難とされています。
以下は4種類の素材を術後の観点で比較した表です。担当医の指示を前提として、素材選びの参考にしてください。
| 素材 | 吸湿性 | 通気性 | 低刺激性 | 術後推奨度 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 綿(コットン) | 高 | 高 | 高 | ◎ 最推奨 | 縮みやすい。乾きにやや時間がかかる |
| シルク | 高(放湿性も高い) | 高 | 高 | ○ 推奨 | 洗濯に注意が必要。高価な場合が多い |
| 綿+ポリウレタン混紡 | 中〜高 | 中〜高 | 中(綿部分が担う) | △ 条件付き推奨 | 綿比率が高いものを選ぶ |
| ポリエステル・ナイロン(化学繊維100%) | 低 | 低 | 低 | × 術後は避ける | 摩擦・静電気・ムレが生じやすい |
綿は吸湿性と通気性の高さから、外陰部ケアにおいて広く推奨される素材です。敏感な皮膚にも比較的やさしく、皮膚炎やかぶれのリスクを抑えやすい傾向があります。ただし洗濯後に縮みやすく、乾くまでに時間がかかる点は留意してください。
シルクはアミノ酸組成が皮膚に近く、摩擦を低減しやすい素材です。術後の外陰部ケアに応用されることがある素材ですが、洗濯の難しさや価格面での検討も必要です。
ポリエステルやナイロンといった化学繊維100%の素材は、吸湿性・通気性が低い傾向があります。その結果、蒸れや静電気による摩擦が生じやすくなります。蒸れた状態が続くと、皮膚炎・かぶれのリスクが高まるとされています。術後の回復期が落ち着いた後は、通常通り使用いただける場合がほとんどですが、術後の一時期は避けることが一般的に推奨されています。
綿比率の高い混紡素材(綿+ポリウレタン)であれば、伸縮性を確保しつつ通気性も維持できるため、条件付きで選択肢になります。
担当医からの素材についての指示がある場合は、そちらを優先してください。本記事の内容はあくまで一般的な目安です。
形状選びのポイントは、「縫合部(ほうごうぶ)に下着の生地・縫い目・ウエストゴムが直接当たらないか」です。術直後からはボクサー型が最も向いているとされています。
| 形状 | 術後の適不適 | 向いている時期の目安 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|---|
| ボクサー型(ボクサーブリーフ) | ◎ 最推奨 | 術直後〜1か月全般 | 太もも周辺を覆い、脚口が高い位置にある。縫合部との接触が少ない傾向がある |
| ハイウエスト型 | ○ 推奨 | 術後1週間以降(製品確認が前提) | 股上が深く圧力が分散しやすい。ウエストゴムが縫合部に当たらない製品を選ぶ |
| サニタリーショーツ(クロッチ透湿防水布付き) | ○ 月経時に推奨 | 月経時全般 | ナプキン装着向き。脚口の開口部が広い場合があるため実物で確認を |
| レギュラービキニ | △ 条件付き | 術後1か月前後から段階的に | 縫い目の位置によって縫合部に当たる場合あり。製品ごとに確認が必要 |
| Tバック・Gストリング | × 術後は避ける | 担当医許可後 | クロッチ部が細く、縫合部直上に当たりやすい |
| ハイレグ型 | × 術後は避ける | 担当医許可後 | 脚口の切り込みが深く、外陰部周囲に接触しやすい |
術直後(特に腫れが強い72時間)は、ボクサー型の方が縫合部周辺への圧力を分散しやすい傾向があります。脚口が太もも部分に来るため、外陰部周辺に生地が直接当たりにくい構造です。
ハイウエスト型は股上が深く、腹部全体でサポートする形状です。ウエストゴムが縫合部に当たらない位置にある製品であれば、術後1週間以降に向く場合があります。ただし製品によってゴムの位置は異なります。実際に着用したときの感触を確認することが大切です。
いずれの形状も、個人差・製品差があります。「この形状なら問題ない」と一概には言えません。担当医に縫合部の位置を確認してから選ぶことをお勧めします。
術後に「縫い目の当たりが気になる」と感じた場合、いくつかの対処が考えられます。
副皮(ふくひ:小陰唇の外側にある皮膚のひだ)除去を同時に施術した場合は、縫合部の範囲が変わる場合があります。副皮除去を同時施術した場合の注意点もご確認ください。
特定の製品を推奨するものではありません。縫い目の位置は製品ごとに異なります。実物を確認した上でお選びください。
担当医から形状についての指示がある場合は、そちらを必ず優先してください。
術後は外陰部を中心に腫脹(しゅちょう:術後の腫れ)が生じます。通常サイズでは、ウエストゴムや生地が縫合部に圧迫をかけやすくなります。そのため、回復期の一時期は大きめのサイズを準備しておくことが一般的に推奨されています。
サイズを大きくする目的は「圧迫感をなくすこと」です。ずれて縫合部に寄り続けるほど大きすぎるサイズは逆効果になる場合があります。目安は次のような感覚です。
術前に通常サイズと1サイズ上を試着して比較しておくと、術後に慌てずに済みます。腫れが引くまでの一時期として大きめサイズを準備しておく考え方が参考になります。
術直後〜72時間は、下着そのものを極力当てない時間を作ることが推奨される場合があります。ゆったりしたスカートやワンピースを活用することで、縫合部への摩擦を最小限にできます。担当医の指示の範囲内で取り入れてみてください。
腫脹は時間とともに軽減していきます。経過確認のたびに縫合部の状態を担当医に診ていただきながら、サイズを通常に近づけていくプロセスになります。焦らず、担当医の経過確認を前提として判断してください。
「1サイズ上で必ず大丈夫」という保証はありません。個人差・術式によって適切なサイズ感は異なります。担当医の指示を優先してください。
「いつから普通の下着に戻せるか」は多くの方が気になるポイントです。個人差・術式・経過によって異なるため、担当医の経過確認を受けた上で判断してください。ここでは一般的な目安として3フェーズに整理します。
| フェーズ | 期間の目安 | 身体の状態 | 推奨する下着の条件 | 避けるべきもの |
|---|---|---|---|---|
| フェーズ1:術直後〜72時間 | 手術当日〜3日 | 腫脹・出血が最も強い。縫合部が最も敏感 | ゆったりしたボクサー型+ガーゼ/ナプキン。スカート・ワンピースの活用も有効 | Tバック・ハイレグ・硬いゴム・化学繊維 |
| フェーズ2:術後4日〜1週間 | 4〜7日目 | 腫脹が徐々に軽減。出血が続く場合もある | 綿素材のボクサー型またはハイウエスト型を継続。縫い目の位置を確認 | Tバック・ハイレグ・化学繊維100% |
| フェーズ3:術後1か月前後 | 約4週間後〜 | ほぼ癒合が完了(個人差あり) | 通常下着への段階的な移行を試みてよい時期。ただし担当医の許可が前提 | Tバック・極薄クロッチは担当医許可後 |
全フェーズを通じて担当医の指示が最優先です。この表はあくまで一般的な目安です。
下着以外のダウンタイムの過ごし方も合わせてご確認ください。
術後1か月前後から、通常下着への段階的な移行を試みてよい目安とされることが多いです。ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、縫合の状態や個人差によって幅があります。
移行の際は次の順序を参考にしてください。
最終的な判断は、担当医の許可を得た上で行うことが重要です。術後の経過確認についてもご参照ください。性行為再開の時期と下着制限解除は関連する場合があります。詳しくは性行為再開の目安と下着制限解除の関係をご確認ください。
術後のカウンセリング・経過確認について不安な点は、当院にご相談ください。女性医師(田中里佳医師)のご指名も承ります。
術後の回復期に月経(生理)が重なることがあります。タンポンや月経カップは術後の一定期間は使用を控えるよう指導されることが多く、ナプキンで対応する期間が生じます。具体的な期間は担当医の指示を必ず確認してください。
タンポンや月経カップは、使用時に縫合部付近を通過します。術後の縫合部が完全に癒合していない段階での使用は、一般的に控えるよう指導されるケースが多いです。
使用可能になるタイミングは、術式・縫合の状態・個人の経過によって異なります。「一般的には術後1〜2か月程度の使用制限が設けられることが多い」という目安はありますが、担当医の指示を必ず確認してください。断定的な情報としてお受け取りにならないようお願いします。
なお、月経中に手術を受けることは可能です(タンポン等で対応します)。術後の下着・ナプキン使用については、担当医にご確認ください。
タンポンが使えない期間は、ナプキン(生理用パッド)のみで対応します。快適に過ごすためのポイントは次の通りです。
クロッチ部分に透湿防水布(とうしつぼうすいふ:水分を通さない機能素材)が付いたサニタリーショーツは、経血の漏れに対する安心感を高めてくれます。
術後に使用するサニタリーショーツを選ぶ際は、次の点を確認してください。
ただし、これらはあくまで選ぶ際の参考です。製品差があるため、実物で確認した上でお選びください。特定の製品を推奨するものではありません。
不安な点がある場合は、担当医または当院に受診・問い合わせをしてください。
月経中の下着・ナプキン使用に関する具体的な指示は、担当医から受けた内容を最優先にしてください。
小陰唇縮小後の下着選びには、3つの基本条件があります。
これらはあくまで一般的な目安です。個人の経過・術式によって最適な選択は異なります。担当医から具体的な指示を受けた場合は、必ずそちらを最優先にしてください。
当院では縁切除法による小陰唇縮小を実施しています。術後ケアについても担当医が個別にご案内します。下着の選び方を含めた術後の過ごし方についての疑問は、カウンセリングまたはLINEでお気軽にご相談ください。
複数施術を検討されている方は、複数施術の組み合わせについてもご覧ください。クリトリス包茎手術との同時施術については、クリトリス包茎手術との組み合わせについてをご参照ください。
術後ケアや小陰唇縮小のご相談は AI Beauty Clinic にお気軽にどうぞ。女性医師(田中里佳医師)のご指名も承ります。
受けていただけます。17歳以下の方はカウンセリング段階から親権者(親または法定代理人)の方の同伴が必要で、施術にあたっては親権者の同意書も必要となります。2022年の民法改正により18歳以上は法律上成年ですが、大切な決断ですのでご家族とのご相談をおすすめしています。
可能です。タンポン等でご対応いただければ手術を受けられます。術後の下着・ナプキン使用については、担当医にご確認ください。
妊娠中は手術をお受けいただけません。麻酔や手術の負荷が胎児に影響するリスクがあるためです。
授乳中でも受けていただける場合があります。麻酔や処方薬の影響については、個別にカウンセリングでご確認ください。
術後1か月前後が目安として挙げられることが多いですが、個人差や術式によって異なります。担当医の経過確認を受けた上で移行してください。Tバックやハイレグは特に最後に解禁するものとして、担当医にご確認ください。
腫れが引くまでの一時期は、通常より大きめのサイズを準備しておくことが一般的に推奨されています。ウエストゴムやクロッチが縫合部を圧迫しない、圧迫感のないゆったりしたサイズが目安です。
縫合部が完全に癒合し、担当医が通常生活への復帰を確認した後が目安です。術後1か月以降が多いですが、担当医の指示を最優先にしてください。
一般的には術後1〜2か月程度の使用制限が設けられることが多いですが、術式や経過によって異なります。必ず担当医の指示を確認してください。
術直後から積極的に活用いただけます。下着を着けていない時間を設けることで、縫合部への摩擦を最小化しやすくなります。担当医の指示の範囲内でご活用ください。
本記事は以下の情報を参考に作成しました。本文中での引用形式は避け、巻末注として掲載しています。
共同監修
尾崎 宥文(おざき ひろふみ)
役職:AI Beauty Clinic 院長 / 専門:美容外科・美容皮膚科
経歴:京都大学医学部医学科卒業 → 日本赤十字社医療センター → 東京大学医学部附属病院 麻酔科・痛みセンター → AI Beauty Clinic 院長
田中 里佳(たなか さとか)
役職:AI Beauty Clinic 医師 / 専門:美容外科・美容皮膚科(形成外科出身)
経歴:滋賀医科大学医学部卒業 → 練馬総合病院 → 慶應義塾大学病院 形成外科 → AI Beauty Clinic 医師
本記事は AI Beauty Clinic 院長・尾崎宥文(美容外科医)と田中里佳医師(美容外科医)の共同監修のもとに作成しています。掲載内容は情報提供を目的としており、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状に不安がある場合は担当医にご相談ください。